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2012.03.21 英Gills#17 / 父の背中
念願のチャンピオンシップ昇格を果たしながら、補強計画が暗礁に乗り上げ頭を抱えていたところ、アーセナルからビッグニュースが舞い込んできた。私の片腕であるマーク・チェンバレンの実子、アレックス・チェンバレンのレンタル加入が決まったのである。

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才能の墓場へようこそ!

これまで国内外の名門クラブから殺到したレンタルオファーを拒絶し、エミレーツでのプレイにこだわり続けていたアレックスだが、アーセナルの星もサブで燻り続けて今年二十歳。自身が伸び悩んでいることに気づいたか、「父の元でなら」と下部リーグでの武者修行を決断した。これを受けて6月末で退団見込みだった父マークも契約更新。英国屈指の親子鷹結成でジリンガム8年ぶりのチャンピオンシップ挑戦に俄然意気上がってきた。

しかしそれ以降はアーセナルのフロント方針が変わったのか、無償によるレンタル移籍に応じてくれなくなった。「チャンピオンシップに上がったことだし、チェンバレンを手切れ金にそろそろ自分の足で歩け」とのことなのか。いつまでも親の脛はかじっていられないものである。今まさに偉大なる父を超えんと期すアレックス同様、我がジリンガムもアーセナル打倒を掲げる日が近づいているのかもしれない。

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ジェンキンソン君は給料半分払ってでもお借りしますがね!

右サイドの補強は完了した。問題はFWジャミル・アダムの控えである。

この二年間、スタメン1トップとしてリーグ戦に全試合出場し、55ゴールを重ねたアダム。彼抜きの攻撃など考えられず、その存在はジリンガムで絶対不可侵なものとなりつつある。しかしいくらアダムがタフとはいえ、FT時代よりタイトになるチャンピオンシップの日程で欠場が避けられない試合も出てくるだろう。削られないという保障がどこにある?そういえば昨季の最終戦、飛ぶ鳥を落とす勢いの彼の活躍にアイルランド代表監督トラパットーニが視察に来ていた。今後は代表離脱も有り得るかもしれない。

つまりアダムがいない時でも戦力が低下しないFWの補強が必要ってことだ。

前述の通り、これまで頼ってきたアーセナルからのレンタル移籍にはそれなりの費用がかかることになり、スカウティングスタッフを3名から9名に大増員して英国中をくまなく調べさせるも、第2FWが務まる程度の実力を備えた上で獲得が安価な選手は発掘できなかった。

プレシーズンが始まり、刻々と近づくチャンピオンシップ開幕。移籍リストから着々と減る獲得候補。「やはりアーセナルから金を払ってでも誰かを借りなければならないのか」。諦めかけた矢先の出来事。

きっかけはアレックス・チェンバレンだった。プリストフィールドに入団した彼の情報をチェックしていると、代表欄のところに「新チーム結成となったU-21代表主将にハリー・ケインが選ばれてハッピー」とある。

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アレックスと同世代でトッテナム若手のホープ

イングランドU-21代表の錚々たる面子の中で彼だけがまだ契約更新を済ませていないのか、うちのような低予算のクラブでも雇えないこともないほど年俸、評価額が安い。もちろんそれで能力が低ければ困るが、水準以上のフィジカルに高い技術と決定力を備え、精神面も問題ない。控えに置いておくには既に勿体ない能力だ。単騎特攻型のアダムよりむしろ1トップに適した資質の持ち主ではないか。

先方から移籍金1億4千万という額を提示された時、一瞬躊躇った。これまでジリンガム史における移籍金最高額が8千万、私の就任以降はGKマッカーシーに費やした僅か7百万に過ぎない。まさに桁違いの大型契約である。しかし思うのだ。「この先、このステータスのない田舎の貧乏クラブが母国のスター候補生を獲得するチャンスなど、そう巡ってくるだろうか」と。

戦力増強にはリスクが伴うもの。しかしやがては眼下に広がるドーバー海峡を渡り、大陸へ打って出るほどのクラブを目指すならば避けては通れない道なのだ。この契約をそのための第一歩としよう。
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