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2012.02.20 英Gills#5 / ディーン・コートの激闘
迎えた英リーグ2開幕戦。昨季20位のモアキャンビーをホームに迎え、まずは確実に勝ち点3を積み上げたいところだ。

しかしプレシーズンでそれなりの手応えを得ていたはずのウェストン・システムが余り機能しない。確かにボールは支配しているが、イングランドには珍しい相手の守備的な3-5-2に手を焼き、決定機を作り出せない。私はハーフタイムであっさりウェストンとルーニーの二人を見切って4-4-2にシステム変更。アーセナルから借りてきた決定力のあるFWマーフィーを投入した。後半、ボール支配率はついに60%を超えるが、それでも決定機は訪れない。過ぎていく時間。じりじりする展開。

「落ち着け!焦れてボールを前に蹴るな!それこそ相手の思う壷だ。お前たちの方がスキルは上なんだ。しっかりボールを回せば必ずチャンスは訪れる!」

攻撃的な指示を飛ばしたい自分をぐっと抑え、残り20分を切ってもポゼッションを重視する姿勢を変えない。そして後半32分、ようやく攻勢が実る。後半から出場したジャックマンが左サイドからクロスを上げ、スピラーが競ったこぼれ球に飛び込んだのはマーフィー!途中出場した三人全員が得点に絡む采配的中で開幕戦をものにした。

次の試合は四つある国内カップ戦のうちの一つ、リーグ杯。
一回戦の相手は英リーグ1初戦を4-0で首位発進し、チャンピオンシップ昇格を狙うボーンマウス。しかも試合はアウェイ一発勝負。元々この大会にノルマはかかってないのだから、主力を休ませてさっさと敗退するのがベターだろう。

しかしそれでも私は勝機を窺う。ジルズはただのリーグ1昇格を狙うクラブではない。リーグ1相手でも伍して戦うことの出来るチームだと内外に見せつけてやるのだ。

敵地ディーン・コートに足を踏み入れるとイラク代表監督のジーコが観戦に訪れているという。ボーンマウスの正GKシュワン・ジャラルの視察に来たそうだ。いつの間にそんな仕事熱心になったんだ?日本の時はJ2にすら観に来なかったじゃないか。

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ほのぼのレイプ♪

試合は戦前の予想を覆すように序盤からジルズペース。モアキャンビー戦とは打って違い、高速カウンターで何度も相手ゴールを急襲する。しかしそこに立ちはだかったのが先ほどのシュワン・ジャラル。まるで神が舞い降りた時の川口能活のように右へ左へ決定的なシュートを弾き出す。結局、前半は0-0で終了。

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代表サブGK観るためにわざわざイギリスまでジーコ来たのかYO!

後半8分。相手のロングボール、最終ラインとGKフリットニーがお見合いしたところを叩き込まれ、しょうもない形で先制を許す。しかし僅か5分後、ウェストンが右足ダイレクトで出した絶妙のスルーパスにFWアダムが反応!すぐさま1-1の同点に追いつく。元々狙いは後半勝負。ボーンマウス選手のコンディションが万全ではないのは最初から見抜いていた。やがて連中の足は止まる。

ぎりぎりまで仕掛けるタイミングを待ち、残り15分を切って相手の足が完全に止まったところでついにカードを切る。守備的な4-1-4-1を解除し、攻撃的な4-4-2で勝負に出る。投入するのは開幕戦で決勝点を挙げたマーフィーでもドリブル突破が得意のルーニーでもなく、この展開のために今日はベンチに入れていたチーム1の快速を誇るステファン・ペイン。完璧だ。ここまでのゲームプランは完璧なる遂行。後は決めるだけだ。

それからは一方的な攻勢。うちのシュート数はすでに15本を越えている。しかしボールは無情にもバーに当たり、ジャラルに弾かれ、戻ってきた相手DFにゴールライン上で掻き出された。後半終了を告げる笛の音。これがボクシングなら間違いなくうちの判定勝ちだろうに。

試合は延長にもつれ込む。疲労が限界を超え、ケガ人が続出するボーンマウス。私はせめて延長の内に決めてしまいたかった。PKまでもつれ込んで欲しくなかった。普通、格上のクラブと戦ってPK勝負に持ち込むというのは悪くない流れ。しかし今日は完全に狙い通り戦って攻勢。だが決めきれず向こうのGKは大当たり、一方でこっちのGKはポカで失点する不安定な出来。PKは不利だ。

それでもPK突入かと思われた延長後半残り5分。交替出場したRSHウェルプデイルのロングスローから、オーバーラップしたCBフランプトンが敵DFを引き連れてボールキープし、ペナルティエリア付近まで上がってきたウェルプデイルに戻す。右45°からインサイドで正確に狙ったシュート、今日ジリンガムが放った20本目のシュートはこれまで再三のスーパーセーブを見せてきたジャラルの右手指先をかすめ、ゴール隅に決まった。

たかが国内カップの一回戦。しかしこの試合はおそらく私の監督人生で忘れられない一試合になるだろう。なぜならそれは自分の試合を読む目に初めて自信を持てた試合だからだ。
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