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2012.02.20 英Gills#4 / 才能の墓場はこちらになります
「ボールを蹴るな!繋ぐんだ!」
就任早々、コーチの提案で組まれたリザーブとの紅白戦。ついこれまでの癖でキック&ラッシュに転じようとするトップチームの選手たちを私は熱く叱咤していた。

何もバスケットボールのように縦へ速いサッカーが悪いわけではない。バルセロナのようにボールを常にポゼッションして相手を嬲り殺すサッカーが上等とも思わない。監督の嗜好などどうでもいい。実際に戦うのは選手たちなのだ。まずは選手一人ひとりの能力を最大限に引き出すこと。ドリブルが好きな選手は一対一を仕掛ければいい。オフザボールが上手な選手はスペースを突けばいい。自分の得意なことをやれ。あとは仲間との競争、組み合わせ。対戦相手の戦術と力量差次第だ。

ジリンガムの今季予想順位は5位。昇格候補の本命ではないが、上位陣の一角ではある。昇格争いは長丁場のリーグ戦。大切なのは戦闘能力の劣る下位相手から確実に勝ち点3を奪うこと。そのためにはウェストンとルーニーの個人技でボールを支配して、決定機を数多く作る戦い方――通称「ウェストン・システム」を覚えてもらわなければならない。

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ウェストン・システム ver1.02

試合序盤こそ慣れないパス回しにまごついていた選手たちだが、徐々にリズムを掴み、レギュラー組の前半だけで5-0。全選手をサブ組交替させた後半も多くの決定機を作って8-0という大勝でリザーブチームを屠った。

翻ってプレシーズン初戦。相手はベントナーやキーラン・リチャードソン擁する遥か格上のプレミア・サンダーランド。ウェストンもルーニーもスタメンから下げた守備的な4-1-4-1で臨んだ試合は、相手が一軍半だったこともあるが、再三のカウンターからの強襲で互角以上に渡り合った上での1-1ドロー。続くチャンピオンシップ所属のブライトンには1-2で敗れたものの、英リーグ1のコルチェスターを2-0で撃破するなど格上相手に上々の戦い振りだ。

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10人で守る「10 men behind the ball」

ピッチ以外の活動にも余念はない。会長の元に赴き、人件費予算をもう少し増やしてもらえないか、加えて費用をかけずに選手をレンタル獲得するため提携クラブを探してほしい旨をお願いした。現有戦力だけでも戦えないことはないだろうが、前述した通りシーズンは長丁場。英国はカップ戦も多く、選手層が厚いに越したことはないだろう。

雀の涙ほど増えた人件費予算を握り締め、FA移籍市場に殴りこむ。
最初に目をつけていたコートジボワールU-21代表の左ウイング、イスマエル・フォファナこそ英国労働ビザが降りず破談となったが、ワールドクラスのテクニックを持つアイルランド人FWジャミル・アダムと若くしてフランプトンに伍するほどオールラウンドなフランス人CBマキシム・ブランチャードをFA獲得。個人的な考えとして、ジリンガムが拠するここケント州は古からドーバー海峡を挟んでフランスとの交流が活発な場所。フランス人の獲得は今後も積極的に行っていきたい。

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冗談じゃないよ!

数日後、親提携クラブを探してくれていたフロントから返答が来た。
「QPR、クリスタルパレスら5クラブか。ありがたいことだな」
候補先の一覧に最初目を通した時、その中にまさかプレミア名門クラブが名を連ねていることに私は最初気付かなかった。二度見して思わずそのクラブ名を声に出したほどだ。

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「ア、 アーセナルっ?」

説明する必要もないだろう名将アーセン・ベンゲル率いるプレミア屈指の有力クラブ。若手の発掘と育成に優れ、見るものを魅了する攻撃的なパスサッカーを展開する。クラブとしても、また監督個人としても得るものばかりの、まさに願ったり叶ったりの提携先だ。

数日後、希望通りアーセナルと提携契約を結ぶと、すぐさま選手を誰かレンタルさせて貰えないか通知を出した。日本のホープ宮市亮や我がクラブのアシスタントマネージャー、マーク・チェンバレンの息子アレックス以外にも、エミレーツには輝く原石が腐るほどいる。

ほどなくして先方から10名ほどのレンタル可能な選手リストが届いた。
その中で第一候補だったイングランドU-17代表FWベニク・アフォベの獲得こそならなかったが、ピケを彷彿とさせる空中戦の強さとフィードの高さを誇るスペインU-17代表CBイグナシ・ミケルら四名を拝借することができた。提携を結んでいるのでレンタル料は発生しない上、シーズン中の給料もアーセナルが全額負担だ。

君たちが辿り着いた場所はきっと才能の墓場だと思う。
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