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2014.11.30 #6 ドーバーの夕陽
開幕ドローの後、よもやのリーグ戦5連敗。
初勝利を挙げたのは7戦目の話だ。

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クリーンシートも今季初

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ホームで勝てねえ...

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注・24チーム参加なので下にあと2クラブあります

開幕から1ヶ月を過ぎた頃からようやくチームに戦術が馴染み出し、勝ち切れないまでも勝ち点は奪えるようになってきた。下位は横並び。一つの勝利で弾みがつけば降格ゾーンを抜け出すことも可能だろう。

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しかしリーグ戦第15節・ナニートンとの敗戦後、会長が突然の癇癪を起こす。

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いや、この試合はアウェイだし、そもそもオウンゴールを皮切りに不運な失点が続いただけなんですがねえ...まあ選手起用の問題などでチームの雰囲気は不穏ですし、ホームで未だ勝ち星無しなのも事実ですが。ていうか負けるの7試合ぶりだぜ?

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いいでしょう。次の試合で結果を残せなかったら私も腹を括りますYO!

ホームに現在11位チェスターを迎えての対戦。
ここは天王山か、それとも天目山か。不退転の決意で臨む。

しかしこの日も本拠地クラブル・アスレチックの神様は私に微笑まない。

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直接FKをGKのポジショニングミスからゴール中央に決められ、先制点献上

一点を追う苦しい展開で、さらにホワイツを不幸が襲う。

CB トム・ボナー
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最終ラインの要、ボナーが負傷退場

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後半にダメ押しの2ゴールを許し、0-3と完敗。ああ...

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そして試合後、審判は下された

監督人生初となる屈辱の解任。まさか2ヶ月でクビになるとは...

しかし「これでよかったのかもしれない」と、どこか安堵している自分がいる。
セミプロのクラブから欧州の桧舞台を目指すには、生活の全てを投げ出すほどの莫大な時間と労力がかかる。私はまだトップリ-グすら経験したことのない未成熟なキャリアだ。まずは自分が一流の監督へ。ドーバーを世界のトップクラブへ導くのは余生の愉しみとしよう。

さらばドーバー。また会おう。

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ちきしょおおおおおおおおおお
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2014.11.30 #5 ドアノブに手をかけながら
カンファレンス・プレミアの開幕が近づいてきた。

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プレシーズンマッチで大勝したのは英7部クラブ。守備陣に不安を抱える仕上がりだ。

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MKドンズと提携を結ぶ。今季リアルでマンチェスターUを破り、一躍名を上げたリーグ1のクラブ。

同ディビジョンに所属する対戦相手は、昨季フットボール・リーグ2から降格したブリストル・ローバーズ、トーキー。かつてジリンガムを沸かせた"ヘタレ・ファンタジスタ"ことカーチス・ウェストン擁するバーネット。今は亡き隣の名将が以前縛りプレイで率いていたレックスハム...くらいしか知らぬ。ほとんどは名前も聞いたことがないセミプロクラブ。戦力の強弱すら読めない。

開幕戦はホームで昨季カンファレンス・プレミア5位のハリファックスを迎え撃つ。

「ハリファックスは歴史的にギロチンの原型となった断頭台で有名なところらしいが、処刑方法としてはあまり美しくないね。幸い私が育った日本には切腹という文化がある。土曜日はホワイツの鋭利なカウンターでハリファックスを優しく介錯してあげよう」

プレシーズンでケガ人も出ず、ベストメンバーで臨めると思ったら右ウイングのモデステがまさかの開幕から4試合出場停止!

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昨シーズン末に相手の選手でも噛んだのか?

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代わりに本来はSTのペインを右WGで起用。
左WGのナネッティが守備免除な分、左CHは守備重視でバランスを執る。


前半はスコアレスで終了。ホームで守勢ながら、自陣でボールを奪えば高い位置に残った左右のWGにロングボールを出し、相手SBの裏を狙う攻めが度々できている。

そして後半4分、相手の中途半端なクリアボールを拾い、すかさずチンタラ戻ってフリーになっていた左WGナネッティへ!アタッキングサードへ切り込むとピンポイントのクロスを逆サイドからペナルティエリア中央に走りこんできた右WGペインに送る!

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ダイレクトボレーは相手GKの足に阻まれたものの、こぼれ球を自ら押し込んで先制!

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後半15分にCHアレンが不用意に与えたPKはバーで救われる!

試合終了まで残り20分を切り、1-0のまま逃げ切りを図りたいホワイツ。
ここでプレシーズンから取り組んできた守備固め用の戦術5-3-2を起用しなかったら、じゃあいつ使うのだという話になる。腹を括って5バックで引き篭もり、相手の放り込みをひたすら耐える決断をする。

リードを守り切るために残り時間、相手の攻撃をひたすら耐えるという展開は、授業中や出先で催した便意をトイレに到着するまで我慢する時の心境によく似ている。第一波を耐え、第二波を耐え、先んじてベルトを緩めておき...

しかし後半ロスタイム、試合終了までラスト1分を切ったところで脱糞!

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ああッ~~~~~~~~~~~~~~

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ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!

試合後、自分が痛恨の采配ミスをしでかしていたことに気づく。
5バックに変更する際、相手の放り込みに備えて空中戦に強い若手CBを投入したつもりが、名前を覚え間違えて別のCBをベンチ待機。そのまま気づかずストッパーとして起用していました。あの時、相手のハイボールをクリアしたのが本来のラッフェルティーだったら結果は違ったのだろうか...

CB アンディ・ラッフェルティー
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こいつを入れたつもりが...

CB シーン・フランシス
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こいつでした!全然名前違うじゃねえか!

そして続く開幕2戦目、3戦目は守備が崩壊し、アウェイで大敗。

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守備があああああ守備があああああ

監督、チーム共に初めてのカンファレンス・プレミア挑戦。
覚悟はしていたが、厳しいスタートとなってしまった。
2014.11.28 #4 釣り野伏せ
在籍メンバーの中にジルズの落し物が二人。

CB コナー・エッサム
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ジリンガムのユース育ちだが、トップチームに定着できずに流浪。期限付移籍やクラウリー入退団を経た後、今季ここドーバーに漂着した。前回「チーム最高年俸はMFサンダースの485万」と書いたが、よくよく確認するとこのエッサムが650万で選手では断トツ。スタッフ含めてもドーバー最高年俸だった。監督(年俸600万)より上て。

ST ステファン・ペイン
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かつて「ディーン・コートの激闘」で1試合だけ鮮烈な輝きを見せた"速さのペイン"ともこの地で再会。自慢のスピードは健在のようだが、給料はフリーター並。

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ジリンガム時代は使えない野郎だった二人がドーバーでは大事な戦力というところにディビジョンの違いをひしひしと感じる。

さて、おまちかねの戦術構築。
在籍選手一人ひとりの能力を吟味しながらドーバーのストロングポイントを探る。

FWは...ポストプレーが得意な選手も裏抜けに優れたスピードスターもおらず。
中盤は...技術の高いチャンスメイカーも運動量があって激しくボール奪取できる選手もおらず。SHは...誰もいねえ。SBは...クロスが下手。なんだこいつら!クズばっかじゃねえか!

とはいえ、これは想定内の出来事。
セミプロチームに高等なサッカーを要求するほど私は夢想家ではない。
ポゼッションするにはテクニックのある選手が揃ってなければならないし、トータルフットするにはピッチ全員の知性が必要だ。私はリアリストで、うちの選手はクズだ。クズはクズらしく、役割分担をはっきり決め、単純なサッカーをするに限る。

左右のウイングに一点特化した有為な人材を見つけた。

LWG クリスティアン・ナネッティ
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イタリア・ボローニャ出身の若いレフティー。
アシスタント・マネージャー朴智星の評価によると現在能力はチーム内評価で星2.5と冴えないが、ボールを持って敵陣を突破するスキルに限ってならトップリーグでも通用しそう!しかしいくらなんでも守備酷すぎだろ。タックル1、マーク2、ポジショニング3て。

RWG リッキー・モデステ
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逆サイドの黒人ウインガーもスピードに乗ったドリブルが得意。
さらにオフザボールの動きにも優れているので、ゴール前のスペースへ走りこむプレイも期待できそうだ。しかし冷静さ1、決定力4、集中力5...おちつけモデステ。

攻撃は1トップを含めた前の3人に任せて、残りの7人はプレスをかけずリトリートで引く。
自陣深くに敵を誘い込み、ボールを奪ったらサイドの高い位置に残したウイングへ。アバウトでもいいから相手の守備陣系が整う前に素早くボールを出す。そして突破力に優れた自慢の両ウイングが相手サイドバックの裏のスペースを突き、アタッキングサードへ侵入する。

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かつて島津が十八番とした兵法"釣り野伏せ"を想起させる戦術

サイドを突破した先の行方は神様に訊いてくれ。オフ・ザ・ボールとワンタッチ、決定力に優れたFWゴールディングあたりがごっつぁんゴールでも決めてくれるさ。

ST ジェフ・ゴールディング
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運動量1て!ストライカーに求められる集中力、勝利意欲、勇敢さも壊滅的...
でも一応こいつがエース扱いなんだぜ?

そもそも「いい年こいてセミプロ契約でしか食っていけない」ということ自体、彼らが世界のサッカー市場から落伍した欠陥商品であることを何より証明している。私の仕事はワケあり商品である彼らの、何がしか使える部分を拾い集めて一つに束ね、チームのストロングポイントを作り上げること。これが下部リーグで監督をする上での采配の妙味だ。

それに戦術は先鋭化させてないと、試合をフルで観るわけではない以上、「今日は何が機能していて、何が機能していないか」が把握し辛いからな!
2014.11.21 #3 勝者のメンタリティ
ついさっきまでアシスタント・マネージャーだったジェイク・ルベルの遺言に従い、選手とのミーティングを開催する。

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注・Football managerの画面ではありません

拙い英語で「ナイス・トゥ・ミーチュー」と自己紹介した時は歓迎ムードだったのに、「今季はリーグ残留を成し遂げよう!」と発破をかけた瞬間、約半数の選手がそっぽを向きやがった。

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「今年からイギリス全土で試合とかマジだるいんですけどー」
「カンファレンス南だったら移動も楽なのにさあー」
「アウェイで帰り遅くなったら夜のバイト入れないじゃん!」
「もう誰ー?去年のプレーオフでマジになった奴ー!」
「ていうかあの監督、うちらよりサッカー下手とか超ウケるんですけどー」
「そのうちガソリンスタンドの店員でもやってんじゃね?」
「らっしゃーせー、ってか?だっさ!」

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なお黒幕の模様

テメエらの根性叩き直してやる!

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このメス豚どもめ!

残念ながら『フル・メタル・ジャケット』のハートマン軍曹を連れてくることは出来なかったが、その代わり世界の頂点を知るサッカー界のレジェンドを招聘することに成功した。

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アシスタント・マネージャー...元マンチェスターUにして韓国の英雄、朴智星!

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U-21監督...元ローマにしてアズーリのダイナモ、シモーネ・ペロッタ!

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そしてスカウトにも元アーセナルにしてフランスの疾風、シルバン・ヴィルトール!

それぞれチャンピオンズリーグ、ワールドカップ、欧州選手権を制した経験を持つ各国のトップスターだ。

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錚々たる顔ぶれを従えた無免許の東洋人監督

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なお元バイエルンのファン・ボメルにもオファー出したが、オランダ2部のU-19監督職を優先された模様

正直、指導力や分析力だけ見れば彼らより1ランク上のスタッフを雇うことはできた。しかし練習設備も貧弱で、選手もスタッフもパート契約である以上、育成に大した差は出ない。それよりも選手時代に栄光を味わった者ならではの勝者のメンタリティをドーバーの選手に、そしてこのクラブに注入してほしい。

極めてプロフェッショナルな首脳陣たち。
彼らが港湾の新興クラブ、ドーバー・アスレティックの礎となる。
2014.11.20 #2 サッカー不毛の地に種を蒔く
ドーバー・アスレティックはロンドン南東部ケント州に属するセミプロクラブだ。
同じケント州に籍を置くジリンガムFCとは年の離れた兄弟のような関係で、ジルズで使えなくなった選手やスタッフをお下がりにして起用することも多い。

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1stも2ndも下は黒パンツで好きなユニフォーム。女性の下着も黒が好き

ケント州はサッカー不毛の地で、フットボール・リーグ1に所属するジリンガムFCが唯一のプロクラブ。次いでダートフォード、エブスフリート、そして今季から私が指揮を執るここドーバーがセミプロクラブとしてカンファレンス・プレミア(英5部)に籍を置き、州都のメイドストーン・ユナイテッドにおいてはイスミアンリーグ(英7部)という体たらく。私は生涯を通じてここケント州にサッカーの種を蒔き続ける。

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ホームのクラブル・アスレティック・グラウンドは6500人収容。しかし座席に座れるのはたったの1000人...いや1000人て!これは想像以上に厳しい道のりが待っていそうだ。

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ダービーマッチ欄には激しいライバルとして唯一ジリンガムFCの名が挙がるが、ケント州の長兄ジルズに対して年の離れた弟のドーバーが一方的に対抗心を燃やしているだけのことであり、成熟した兄の側から見ればそれほど意に介してはいない。フットボールリーグに昇格して公式戦で相見えるようになれば、少しは意識してくれるようになるだろうか。

チームに合流し、まずはクラブ会長ジム・パーメンターのところへ挨拶に向かう。

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カンファレンス・プレミア残留は妥当なノルマだろうが、セミプロクラブだけあってやはり資金は苦しい。「スタッフ含めた人件費を総額で7850万、移籍予算は80万でまとめろ」との厳しいお達しだ。選手の契約情報を確認すると、リーグ2のクラブから借りているCBトム・ボナーを除くメンバー全員がパートタイム契約。他のメンバーは手の空いた時、トラックの運転手やコンビニでバイトでもしているのだろうか?最高額のMFマシュー・サンダースですら年俸485万円に過ぎない。

続いて現職のアシスタント・マネージャー、ジェイク・ルベルを呼び出す。

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ひとしきりクラブの歴史やスタッフの役割分担に耳を傾けた後、満を持して就任前に用意していた言葉を彼にぶつけた。

「お前がこのチームに一番長くいるんだろ。それは聞いた。お前はこのチームのすべてを知っているんだろ? なんでこのチームは勝てないんだ。お前はここで選手、指導者も経験している。なぜこのチームが勝てないのかわからないお前がいること自体がジェフが勝てない理由なんだ」

「ジェフ...?いや、昨年は下馬評覆してカンファレンス南から昇格したんですが」

「うるせえ!お前みたいな指導力も鑑定眼もない役立たずはいらねえんだYO!ただでさえ俺自身が育成の足手まといなのによお!」

「勘弁してくださいよ旦那ぁ!うちには女房と小さい子供もいるんです!この年で今さらスーパーのレジ打ちなんて格好つきませんよお!」

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アシマネ以下、現職スタッフ全員粛清!

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ルベルが最期に遺した仕事だが、残念ながら英語で書かれている部分は解読できない。

このレポートに限ったことではなく、試合中のチームトークなど現時点ではまだ多くの英語が神によって翻訳されていない。だがこれも「アマチュアクラブに通訳を雇う余裕なんてなかったんだ」と考え、不都合を楽しんでいる。ドーバーがプロ化される頃には日本語化も進んでいることだろう。

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なお名将はコンニャクが苦手な模様

私は征服者ではない。サッカー不毛の地に現れた伝道師だ。
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