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2012.07.28 英Gills#11 / ウェンブリーの閃光
シーズン途中に4-4-2フラットの英国式フットボールから4-3-1-2のイタリア式カルチョへと大胆に戦術の舵を切ったジリンガム。結果から述べると、これが大成功だった。

システム変更した第31節から1引き分けを挟んで怒涛の7連勝。安定した守備を土台に2トップのコウナゴ、クフォーに新加入のペトルッチを加えた前三人で鋭利なカウンターを次々と繰り出す。この8試合の間には2位オックスフォードをはじめ、昇格を争う上位陣との直接対決が多くを占めていたのだが、我が軍の唐突なスタイル変更にまだ対策が練れていなかったのだろうな?存分の試合内容でライバルとの大一番をことごとく制し、迫っていた2位以下を再び突き放すことに成功した。私は賭けに勝ったのだ!

リーグ戦で大不振に陥っている間も密かに勝ち上がっていたのがFLトロフィー。リーグ1クラブを3連破して南ブロックの頂点に立ち、北ブロックの覇者プレストンと”サッカーの聖地”ウェンブリーでタイトルマッチを行う権利を得た。FLトロフィーはその名の通り、リーグ1とリーグ2に所属しているクラブで争うトーナメント。この機を逃せば二度とタイトル獲得のチャンスは訪れないかもしれない。下馬評ではやや不利だが、今の絶好調なチーム状況なら充分伍して戦えるはずだ。

試合は中央の守備を固めてカウンターを狙うジルズとスペースの空いたサイドに広く展開するプレストンの拮抗した展開。0-0のまま延長へ突入するかと思われた後半終了間際、自陣でボールを奪ったクリフォードからコウナゴ、クフォー、前線まで駆け上がったクリフォード、そしてペトルッチとダイレクトによるパス交換”フラッシュパス”が炸裂!仕上げも鮮やかに1タッチでゴール隅に決め、相手GK一歩も動けずこれが決勝点。ジリンガムの歴史上、初めてFLトロフィーのタイトルを獲得した。

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ペトルッチはこれが移籍後初ゴール。連携に苦労しているが、大一番で自身の存在を示した。

試合後、各方面からこの名将を「奇跡を起こす男」と賞賛する声が相次いだが、今はまだ喜びに浸っている場合じゃない。今季の最大目標だったリーグ2制覇も目前のところまで来ている。気を緩めず、シーズン最後までプッシュを続けたい。
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2012.07.23 英Gills#10 / 最後の賭け
発狂しそうだ。他チームのマークか?気の緩みか?元々の実力がこんなもんなのか?

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年明けから1敗3分未勝利と大ブレーキ

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直後の第28節ようやく新年初勝利を挙げるものの、続く第29節・第30節と格下相手にまさかの連敗……

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もうだめだぁ……おしまいだぁ……

チームの雰囲気は最悪。優勝どころか昇格すら風前の灯である。

原因ははっきりしている。守備の崩壊だ。
ここ6試合で13失点。目を覆いたくなるような最終ラインの連携ミス。易々とサイドを突破され、ボールウォッチャーとなって中央の選手をフリーにしてしまう。挙句の果てには不用意なPK献上と渾身のオウンゴール。もうストレスでFMをする時はいつも全裸だ。

思えば精神崩壊の予兆は前々からあった。
圧倒的なゴールラッシュの裏で、開幕から7試合連続失点など守備はもともと安定していなかったのだ。所詮、攻撃は水物ってことさ。ストライカーの歯車が少し狂えば得点力はたちまち落ちる。長いリーグ戦で安定して勝ち点を積み上げるには守備の構築が一番大事ってことを再認識させられた。

加えて一つ、私はレギュレーションを勘違いしていた。
英下部リーグには「長期レンタルは5名まで」という決まりがある。
私はそれを「同時所属の人数」と考えていた。たとえば制限一杯の五人をレンタルしておいて、そのうちの一人を半年で手放せば六人目となる新たな選手とレンタル契約できるのだと。別にそんなことはなかったぜ。

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得点王+リーグMVPを狙える位置にいながら半年であっさりとチームを去ったベルカンプ甥

そもそも何だってこんなに守備がイカレちまってるのかってことだ。

チームの作り方には二通りある。
自分たちのストロングポイントをより前面に出す方法とウィークポイントに補填する方法だ。今季の始動時において私は後者を選択した。

具体的にいうとジルズのストロングポイントは中盤センターに有為な人材を擁することである。特にレジスタのペインと闘犬リー、どちらの要素も兼ね備えるクリフォードの三人はリーグ2なら屈指のCHだろう。

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私はあえてこの三人をスターティングメンバーには並べず、4-4-2フラットというシステムを採択した。彼らの実力なら二人いれば充分だ。2CHという攻守にバランスを求められる難しい役割をこなしてくれると見込んだ。そしてジルズが手薄とするサイドや絶対的エースを欠くFWに人員を割いたというわけだ。事実、ペイン達が攻守両翼を支える文字通り”中軸”となっていたからこそ、前半戦を首位で折り返せたのだと思う。

でもそれはきっと運が良かったのだろう。守備が崩壊しているのはDFだけの責任じゃない。中軸が綻んでいるからだ。ジェラードやランパードじゃあるまいし、あまりに多くの役割を「バランス」という便利な言葉で曖昧に押し付けすぎた。

失うものは今さら何もない。私はこのタイミングで一からチームを作り直すことにした。
リスクを背負って自分たちのストロングポイントを最大限活かす。つまりペイン、リー、クリフォードの同時起用。そして彼らの役割を明確に分ける。

私は最後の賭けに出る。
長期レンタルはもう叶わない。ただし3ヶ月の短期レンタルならあと一人だけ可能だ。
前々からピックアップしていた名門所属のイタリア人にオファーを出した。

借用 AMF ダビデ・ペトルッチ
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ローマ生まれマンU育ちのファンタジスタ

これまでチームに居なかったトップ下を獲得。中盤の底にレジスタのペインを置き、両脇をリーやクリフォード等ボール奪取能力の高い選手で固める。最終ラインは目一杯深く下げ、これまで構想外だった37歳のローレンスを起用。背後にスペースさえなければ、スピードの衰えた老兵でも対応できるだろう。

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シーズンも佳境。7人で守り3人で攻めるイタリア式カウンターサッカーへの変貌が功を奏すか、それともこのまま墜落してしまうのか、勝負だ。
2012.07.13 英Gills#9 / 始まりの場所
懸念されたエースの穴はベルカンプ甥が見事に埋めてくれた。負傷したコウナゴに替わって出場したクラウリー戦から6戦連発の9ゴール。コウナゴほどポストプレイは上手くないが、ゴール前での決定力、勝負強さは引けを取らない。

攻撃陣の好調に支えられ、ジルズは開幕から14戦負けなしの勝ち点36。2位以下を突き放し、独走態勢に入ったかと思われた。

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記事が回りくどいんだよ、素直に名将を称えろや

しかし第15節スウィンドン戦で今季初黒星を喫すると、アウェイで格下相手に取りこぼしが続き、7試合で2勝2敗3分。最後はホームで2連勝し、辛うじて前半戦を首位で折り返したものの、やはりそう簡単には優勝させてくれないようだ。

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冬の移籍で私が目指したのが信頼に足る正GKの獲得である。これまで半年間、レンタル獲得したブラックマンとフリットニーを競わせてきたが、前者はポテンシャルの割りにビッグセーブがなく、後者は飛び出しを躊躇して無駄なピンチを招くことが再三あった。

サッカーを観るにおいて私が好きなGKは、さすがにイギータは奇抜が過ぎるが、例えばホルヘ・カンポス、川口能活、セバスティアン・フレイのような好不調の波はあれど、試合の流れを一変させるファインセーブを連発し、最後尾からチームを鼓舞する魅せるGKである。しかし実際にチームを監督する立場となれば危なっかしいGKは勘弁してほしい。そもそも下部リーグで雇える程度の奇抜なGKなど、ただの藤ヶ谷に過ぎない。

スカウトレポートを吟味していると願ってもない選手が移籍リストに名を連ねていた。世界線の向こう側でディーン・コートの激闘を演出したイラク人GK。

獲得 GK シュワン・ジャラル
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故郷バグダットを離れ、十代からイングランド下部リーグを渡り歩く彼の選手生活だが、プロとして元々のキャリアスタートはここジリンガム。実に十二年ぶりの帰還である。二十代後半でようやく母国の代表に選ばれるようになった晩成の守護神が、自身始まりの場所でどのような活躍を見せるのか。期待したい。

世界に目を移すと貫禄の三年連続バロンドーラーとなったリオネル・メッシ、ドルトムントの新星マリオ・ゲッツェらを抑え、トッテナムのルカ・モドリッチが東欧人として初めて世界年間最優秀選手に輝いた。

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ユーロ2012、奇しくも現実と同じくスペイン、イタリアと同組に入ったクロアチアの戦いぶりにも注目だ。
2012.07.11 英Gills#8 / アキンフェンワがあらわれた!
アデバヨ・アキンフェンワという選手をご存知だろうか?

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今季は古巣のノーサンプトンに戻ってプレイしているが、2010-2011シーズンはジルズのエースとして活躍した。私が日本にいる頃、某FIFA11というサッカーゲームで遊んでいた時、ウェストンと共にジリンガムで一番最初に覚えた選手である。

彼の特徴は他を圧倒するフィジカルである。とにかくデカい。というか太い。180cm108kg。「お前、やる競技間違えてるだろ!FWはFWでもスクラム組む方だろ!」と云いたくなる。

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試合を観てても一人だけデカいのですぐ分かる

その怪物アキンフェンワ擁するノーサンプトンと第9節で対決。開幕から順調飛行を続けるジルズはここまで6勝2分の首位。対するノーサンプトンも「中位に終わる」といわれていたメディア評を覆し、ここまで2位と好調。いきなりの首位攻防戦である。

試合は0-0のスコアレスだったが、怪物アキンフェンワは対面のフランプトンが見事にハムストリング断裂で倒した。地球の平和は守られたのだ。

しかし因果応報というのか、昇格の有力候補であるクラウリーとの次節。6-0の圧勝劇を見せながら、ここまで10試合で8得点を挙げていた絶対的エース・コウナゴが鎖骨骨折。リーグカップ一回戦同様、大勝の影でいつも怪我人に泣く。

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頭一つ抜け出しているとはいえ、怪我人が続出している状況で予断は許さない。
ノルマは昇格だが、内心は優勝しか狙っていないのだから。
2012.07.11 英Gills#7 / ヘタレ・ファンタジスタ
リーグ開幕戦を大勝した直後、リーグカップの一回戦が行われた。
相手は二つ上のカテゴリー、チャンピオンシップ所属のワトフォード。アウェイ開催で勝利は絶望視されていたが、正面から戦いをきって挑み、見事4-1で圧勝。

だが私はジャイアントキリングの余韻に浸ることができない。なぜなら不動のLSBジョー・マーティンがこの試合でハムストレング断裂。全治四ヶ月の診断を受けてしまったからだ。彼が受け持つセットプレーはジリンガムの大きな得点源。実際、前述の開幕戦でも2アシストを決めている。これから膠着した試合展開の中、セットプレーの出来一つで勝ち点が分かれるということもあるだろうに。マーティンの離脱は本当に痛い。

これで本職のLSBが一人もいなくなってしまったので緊急補強。

獲得 LSB ベン・サッチャー
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この元ウェールズ代表のおっさんと本職はCBのキングを左に回し、当分戦っていく。

開幕4試合を3勝1分でスタートし、迎えたリーグカップ二回戦。相手は前回と同じくチャンピオンシップ所属のウェストハム。本来ならプレミアで中位を争っていて当たり前のクラブである。しかもまたアウェイ。さすがに強気な私もこの試合に限ってはスタートから4-1-4-1の守備的な布陣で臨む。スコアレスで前半を耐え凌ぎ、後半途中から裏への抜け出し得意なクフォーを投入する作戦だった。

選手たちはよく頑張った。防戦一方ながら目論見通り後半15分までは0-0で耐えていた。しかしいよいよ反撃のカードを切ろうかというところセットプレーからついにゴールを割られる。それをきっかけに今まで我慢してきた守備ラインが崩壊し、わずか10分であっという間の3失点。力の差を見せ付けられた格好だ。

選手の士気が大幅に落ちる中、リーグ第5節の相手は目下3位と好調のロザラム。左SHで毎試合フル出場しているベテランのジャックマンは疲弊している。その代わり開幕前に捻挫したラウリ・ダッラ・バッレがチームに戻ってきた。

「おい、行くぞ。お前の出番だ」

私は開幕からスタンド観戦を続けていたウェストンを呼びつけた。
ついに新システム4-3-3がベールを脱ぐのだ。試すタイミングはここしかない。

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守備に難のあるカーチス・ウェストンは4-2-2-2では居場所がない。彼が生きるには他に中盤二人の介護が必要なのだ。そして中盤センターに三人も割くには、本職のいないウイングを二人何とか取り繕わなくてはいけない。

それでも私は彼のプレイが見たかった。独特のステップを踏みながら敵陣に切り込んでいくドリブル。「ここに出すか!」と声を上げるほど一撃必殺のスルーパス。ボールを持つと何かが起こるかもしれないという期待。トップレベルじゃなくったって、それでも彼は間違いなくイングランドで絶滅危惧種のファンタジスタなのだ。

しかし私の期待は裏切られる。攻撃の機能不全。試合から完全に消えている背番号10。ホームのロザラムにあっさり先制点を献上すると、セットプレー一本で追いつくものの前半終了間際に再び勝ち越しを許してしまう。いいとこなしのウェストンはあろうことか一人だけ士気ダダ下がり。システムまで変えたのにふざけんなよ!

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お前のあだ名これから”かっちー”な。恋愛禁止

ハーフタイムで4-3-3を諦め、二枚替えで元の4-4-2に戻すと生き返ったチームは見事3-2の逆転勝利。翌日、フィンランドU-21代表に召集されたラウリ・ダッラ・バッレは試合中に膝蓋骨損傷。新システムは闇に葬られ、ウェストンは右SHの練習を始めた。
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